宣弘社と日本現代企画によって作られたシルバー仮面。

ウルトラマンとは違うテイストを打ち出そうとしましたが、その暗い作劇から失敗しました。

しかし多くの人が今でもその作品が好きと言う事実もあります。

 

 

 

■最初は地味な印象が特長

 

ウルトラマンは全体的に銀色に覆われた姿ですが、シルバー仮面は全体的に灰色に覆われた姿です。

なので地味な印象を与えますが、物語自体も地味なテイストでスタートしました。

 

敵との戦闘シーンでは、光線も武器もなくひたすら素手で戦う。

周囲に理解されないヒーローが、攻撃に遭いながら逃亡を繰り返すなど、仮に面白いと感じても先行きが不安になる展開です。

 

そしてやはり路線展開を迫られ明るい作風に転換。

タイトルも「シルバー仮面ジャイアント」となり等身大のヒーローから、巨大化して戦うヒーローとなります。

 

 

 

■「シルバー仮面ジャイアント」になってから

 

また「シルバー仮面ジャイアント」になると、基本的に「シルバー仮面」を反面教師にして、テイストが事細かに変わりました。

 

例えば周囲に理解されないヒーローには理解者が登場し、その為か主人公自身の性格も明るくなったり、また巨大化したばかりではなく新しい必殺技を次々と繰り出すなど、まるで今で言う平成第二期仮面ライダーのようなテイストとなりました。

 

しかしミステリードラマとミステリー風のドラマは違うわけで、2時間サスペンスは地味なものでも求められるのに対し、特撮はあまりそうはいかないのは仕方がないかなと思います。

 

 

 

■シルバー仮面はウルトラマンを意識した

 

シルバー仮面はウルトラマンとの戦いでもありました。

 

ウルトラマンには科学特捜隊もいれば巨大ヒーローもいたり、魅力的な怪獣もいたりなど当時の子供や恐らく大人もワクワクするような要素が満載です。

シルバー仮面の場合は逃亡劇から企画をスタートしているので、そんな明るい要素があっても返って足を引っ張るだけです。

 

またウルトラマンには3分タイマーのようなハラハラさせるような要素があったり、たまに風刺も入れ込んだりします。

ようするに何でもありだったウルトラマンに見せられた多くの視聴者を、シルバー仮面にも振り向いてもらうのは難しいと言えます。

 

 

■シルバー仮面の口コミ・レビュー

 

シルバー仮面(ジャイアントの方も含む)のウェブサイトでの口コミは、以下のような感じでした。

 

 

■■「シルバー仮面ジャイアント」を好きになれるか？

最初のストーリーは本当に面白くてハマった！

しかし「シルバー仮面ジャイアント」になってからその評価が変わってしまう。

 

 

■■ジャイアントの方もお薦め

「シルバー仮面ジャイアント」になってからもそれはそれで面白い。

当時の特撮技術のレベルあっぱれ！

 

 

 

特に「シルバー仮面ジャイアント」で評価が二分されるシルバー仮面。

しかしどうテコ入れしていくのか？資料としてみるのも楽しいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

タイトル：放送開始45周年記念企画 甦るヒーローライブラリー 第24集 シルバー仮面 Blu-ray Vol.1

カテゴリ：DVD/Blu-ray

出演者/監督：柴俊夫, 亀石征一郎, 夏純子, 篠田三郎, 松尾ジーナ

発売日：2017/03/31

型番：4571317711959

 

 

 

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